さて、不動産の売却を考えたら、良い不動産屋に依頼したいですよね。そんなとき一番重要なのは、不動産屋が得意としている分野に売却する物件が合致しているかどうかです。マンションや一戸建てなど不動産屋によって得意分野が違うため、不動産屋の強みと所有物件の種類が合うように選ぶことが必要なのです。
加えて、例として全日本不動産協会のような団体への所属の有無も、安心して任せられるかどうかの参考になるでしょう。一戸建てを売る時は色々トラブルがありますが、その中でもよくあるのは、自分が選んだ不動産業者と専任媒介の契約を結んだにも関わらず、関係ないところで買い手と巡りあって、不動産業者に相談することなく、売買契約まで完了してしまうなどというケースです。
明らかな契約違反ですから、専任媒介の契約を結んでいた不動産会社に対し、プロモーション(宣伝)に使った費用や手数料と同額程度のペナルティを払って、埋め合わせる必要があります。契約が一般媒介だったら、こういったケースでも、まったくもって問題はなく、苦情をいわれる謂れもなくなります。
ただし、一般媒介契約だと熱心に売ろうとはしてもらえないかもしれません。これから家を売ると決めたら、複数の不動産業者にあらかじめ評価額を出してもらうのですが、建物の築年数は評価額をかなり左右します。金額を決める要素はほかにも立地や日照などがありますが、中古価格は築後すぐに3割下がり、10年、15年もたつとガクッと落ちていくものです。
新築時は土地と建物の双方に価値があるのが一戸建てですが、築年数が上がれば極端な話、建物の評価額はゼロで、ほとんど土地の値段だけというありさまにもなるのです。「一般媒介契約」は、不動産物件の売買の際に、二つ以上の業者に仲介をお願いする契約を指します。
専属契約に比べて、広告効果が高まったり、一般媒介契約をした仲介業者は、よそよりも迅速に契約に至って手数料を得るために販促に努め、すぐに購入希望者がみつけられることもあるようです。ですが、複数の不動産会社と何度も話し合うことが必要になるので、一社と契約する方がいいと考える人も少なくありません。
不動産会社が査定額を算出するために行う査定方法は「訪問査定」と「机上価格査定」とに分かれます。訪問査定とは、その名の通り現地で物件を直接見て細かい査定を行うことを指します。物件のデータを参考に、おおよその査定額を出すことを机上価格査定といいます。
物件の築年数や間取りといった情報や、土地相場、会社の販売歴から机上価格査定が行われます。どうしても、訪問査定よりも正確さには欠けてしまうとはいえ、売却可能価格を参考にする程度であれば役に立ちます。
PR